基礎代謝の低下が30代肥満の原因

基礎代謝が低下すると痩せにくくなるって本当?

人間が消費するエネルギーの中には、基礎代謝、身体活動量、食事誘発性熱産生の三つがあります。

基礎代謝は人間が生きていくうえで欠かすことができない内臓や脳の働きに使われるエネルギー、身体活動量は日常生活やスポーツなどを行う際に体を動かすエネルギー、食事誘発性熱産生は食事を消化するときに消費されるエネルギーです。

消費エネルギーの中で一番多いものは基礎代謝で、一日の消費エネルギーの約60%を占めています。
この基礎代謝は14歳をピークにして、年齢とともに低くなってきます。

30代から40代の女性の基礎代謝の平均は1100kcalほどといわれていますが、これはピークである14歳の時の約80%に過ぎません。
そのため、若いころと同じような食生活をしていては消費するカロリーが少なくなっているため太ってしまうのです。

30代以降の女性が体型をキープしたり、ダイエットを行うためにはこの減ってしまった基礎代謝の分も合わせて消費できるような運動を行い、食生活も改善する必要があります。

しかし、基礎代謝は適切な運動と食生活を行うことである程度高めることができます。
バランスの良い食事を太りにくい順番で食べたり、冷え性の人は白湯を飲んだり、太ももなど大きな筋肉を筋トレで鍛えたりすることで、基礎代謝を上げることができるのです。

また意識して活動量や運動量を増やし、基礎代謝が下がって余ってしまいがちなエネルギーを消費してしまいましょう。